海と音楽が好き、車とバイクが好き、夜景と絵が好き、そして何よりも遊ぶことが大好き。でも家族(愛犬を含む)と部下を大切にし、仕事もしっかりやる、そんな男のホームページです。ご覧あれ!

HOME > Column > 010_Campus life

キャンパスライフ

 本日は所用があり、昼休みに母校のキャンパスに行って来ました。私はこの母校の小学校から高校まで通い、その後は医学部に行ったため、大学のキャンパスには殆ど無縁でした。学園内の保健管理センターで打ち合わせしてから帰る途中、大学のキャンパスを通っていきました。ずらりと並んだオートバイ、原付バイク、自転車が各区画に別れて整然と並び、その廻りに若い学生達が楽しそうに歓談していました。そして正門近くには、緑の芝生があり、そこでも大学生達が思い思いに座り込んだり、寝っ転がったりしています。私の大学は都心にあり、狭い土地に講義棟、研究棟、大学病院がギッシリと詰まっており、キャンパスと云えるような広場は玄関前の噴水くらいしかなかったので、このような広いキャンパスに以前から憧れがありました。だから希望としては単科大学である○○医科大学よりは、○○大学医学部と云う総合大学に行きたいと考えていたんです。大学生達は何も悩みがないような生き生きとした顔をして、正にキャンパスライフを謳歌していると云う印象を持ちました。正直なところ、青春を謳歌する若者に中年期に入ったオッサンが少し嫉妬をしているような図です。まあしょうがありませんね。彼らは未だ私の半分の年齢なのですから。心の中で「しっかり勉強してよ!」なんてつぶやいていました。やきもちを焼きながら.......。

 あまり時間に余裕があったわけではないのですが、ちょっとベンチに腰掛けてぼ~っと彼らを眺めていました。Gパンあり、茶髪あり、中にはスーツにネクタイをしてビシッと決めている学生もいました。もう就職活動ですかね。ちょっと私が自分の時代と違うな~と思ったのは、キャンパス内で携帯電話で話をしている学生が多かったこと。当然ですよねえ、彼らにとっては今や必需品です。ふと思ったのは、もし今自分が若返ってこのキャンパスで青春をもう1回取り戻せたら?なんてこと。もっと若いうちに勉強をしたかったですね。遊びに関しては悔いはありません。学生時代は、と云うよりも学生時代も大いに遊びまくりました。好きな彼女とこの芝生に寝っ転がって話ができたら、さぞかし楽しいことでしょう。今から女房を此処に連れてきてもダメかなあ?

 中学時代、或いは高校時代に私がつき合っていた彼女達(と云うことは複数ですね)はそのまま推薦で成蹊大学に行っていたので、やはりこのキャンパスで青春時代を過ごしていたんでしょうね。どんな彼と一緒だったんだろう? なんて一人考え込んでしまいました。まあ、高校まででもこのキャンパスは通学路ではありましたから、無縁とは云えども少しは思い出があります。彼女と一緒に歩いて帰ったこともありました。文化祭の時は下校時刻がかなり遅くなり、確か夜の8時頃までこの辺をうろうろしていたような記憶があります。文化系の大学って、朝から晩まで講義が詰まっているわけではないのでしょう? アルバイトに昼間から行く人もいるようです。講義の合間にはのんびり芝生でゴロゴロしているんでしょうね。また運動部を始め、クラブ活動に精を出している人も多いでしょうね。医学部ではとりあえず、講義はビッシリ詰まっています。ましてや基礎医学でも解剖学、生理学、生化学の実習になると夜遅くまで研究棟の実習室に閉じこめられます。芝生に昼間から寝っ転がるなんて夢のまた夢でしたね。本当に目の前にいる学生達が羨ましかったです。でも君らはきっとこれから先、就職で苦労するんだろうね? その点、私は就職に関しては苦労しませんでした。むしろ各医局からおいでおいでのラブコールばかり、実は私が入った外科の医局長には銀座のクラブに連れて行って貰い、ご馳走になったんです。だから外科医になったと云う訳ではないのですが。あまり成績の良くなかった私ですら大歓迎されました。

 ふと眺めた景色から、今の若い人達と昔の自分を比べながら、少し感傷に浸れました。懐かしい想いもありました。だから私は此処が好きです。昔に戻ってみたいなんて思うのは、やはり年をとった証拠でしょうか? 是非若い人達に素晴らしい環境の中でのキャンパスライフを楽しんで貰いたいですね。社会人になれば、あなた達の時代は大変ですよ~。生き残りをかけてがむしゃらにならなければいけないんでしょうね。そして、どんどんおかしな方向に迷走していく日本を根底から支えてくださいね。ちょっと仕事疲れの合間にホッと一息つけたような一日でした。