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セクハラ報道

 よく新聞や雑誌、テレビでセクハラについての討論、報道がなされます。最近の新聞にも某製薬メーカー(私もここの会社の製品をいろいろと使っています)の社員が、部下の女性にセクハラをして解雇され、それが不当である旨提訴したがそれが棄却されたと云う新聞報道がありました。もう一生だいなしですね。やはり男としてはセクハラをしたと云うレッテルを貼られると、社会的にはかなりなダメージを被ることになりますね。時に今まで地道に築いてきた経歴を一挙に失うこともあるようです。おお~、怖っ!

 でも、考えてみると昔は私も今ならセクハラ! って云われてしまうようなことをしていない訳ではないですね。まあ具体的なことは支障がありそうなので、敢えてここには書きませんが、ちょっと他人のことを(抗議のMailを送られても私のことではありませんから)書いてみます。

 私の勤務していた病院での話、副院長は誰からも好かれる人格の持ち主でした。手術室に入るといつも手術室のナース達のお尻を撫でます。でもそれを嫌がる(心の中までは見透かせませんが)ナースはいなかったみたい。私が直接ナースから聞いた話ですが「○○先生、今日はナースのお尻に触らないの、何か体の調子でも悪いのかしら?」なんて本気で云っていました。今でしたらどうでしょうか? 如何に副院長でも即刻首が飛ぶのではないでしょうか?

 病棟で私の同僚のドクターがナースに云っていました。「あのベッドの支柱、ゴムのカバーが取れてて危ないから、ゴムをかぶせておいてよ、ゴムかぶせるの得意だろう?」この一言には云われたナースは本気で怒っていたようですが.........。当時はまだセクハラなんて言葉はありませんでした。怒られるだけで済んだんですけどね。私も勤務医時代にたまにナースを誘って食事に行ったり、一緒に外で酒を飲んだりしたものです。これも今ではやばいんですよねえ。

 歌にもありましたが、セクハラは何をやったかが問題なのではなく、誰がやったかが問題? なんか今の話題や報道を見ていると本当にそんな気がしてきます。我が診療所も私以外は皆女性、気をつけねば。でも当院でこんなことがありました。バイアグラを処方する患者さんが続いたある日、バイアグラ錠は当院では院外処方ではなく、院内に在庫しています。1日でかなりの数の薬がはけた日がありました。院長:「ねえ、バイアグラあと何錠残ってる?」ナース:「あと50mgのが○○錠、25mgのが△△錠です。」院長:「じゃあ、まだ注文しなくても大丈夫だな。」ナース:「まだ大丈夫だと思います。でも先生の分はもうないですよ。」院長:「.............。」 おいおい、それってセクハラだぜ......。とまぁ別に私はいいんですけれどね。私自身も自分の職場を彼女のこんなジョークが通じないようなところにしたくはないと思っています。当院ではスタッフ同志の人間関係は抜群です。だから問題はありません。みんなも院長の「なんか美味しいもん食べに行こうか?」の誘いを口を開けて待っているはず、最近もある目標を達したので、スタッフにご馳走したのですが、みんな喜んでくれました。でも食事に誘うことがセクハラになることもあるんですってね。食事の誘いがセクハラになると云うことは、よほどその人は嫌われていることになるんではないでしょうか?

 まあ私の結論としては、女性職員とも仕事の上で信頼関係を充分保ちながら上手くやっていくことが一番ではないかと思います。難しいなぁ!