またまた斜陽?
過日、日経BP社からダイレクトメールが来ました。日経マック休刊ですって。あ~あ、またか? と云う感じ........。これが休刊になると云うことは、やはりマックユーザーが減ってきているというバロメーターになるのではないでしょうか? 数年前、突然の創刊号以来欠かさず購読していたマックユーザー誌が(この辞め方は誉められたものではありませんでしたけれど)廃刊、次いで日経マックとなってしまいました。日経マックも創刊号以来欠かさず購読してきた雑誌なのですが。やはりWindows全盛なのでしょうか? でもパソコン市場そのものは今どうなっているんでしょうかねえ? まさにゴールドラッシュの如く、続々とこの世界に身を投じた人達、会社があったはずです。経済社会も成熟しすぎると今度は過当競争になり、新陳代謝が激しくなりますね。栄枯盛衰、これも世の習いでしょうか?
今更私が結果論でこんなことを云っても始まらないでしょうが、アップル社はずいぶんと路線を間違えてきたような気がしてなりません。当HPの最初に書きましたように、かつてマックはマニアックな、ギミックな、そして贅沢なパソコンでした。機種もそれほど多くなく、世代交代もそれほど激しくなく、だからモデルチェンジするときはマックユーザーの誰もが胸ときめいたものです。OSも全ての機種に互換性があり、システムエラーは多いものの、とりあえず自分で最初だけ苦労すれば永く使えるOSでした。だけど今は何?2~3ヶ月ごとに色を変え、目先を変え、次から次へとニューモデルが出てきます。システムもそれぞれの互換性が失われ、インストールすら出来ない始末。私の書棚にもOSのディスクが何枚あることやら。まるでどこかの国の自動車のよう、だから私はその国の車が好きじゃないんです。3年後には下取り価格もグッと下がる旧モデルだもんなあ。アップル社で云えば今を去るVi、Vxが出てきた頃からおかしくなってきたような気がします。これが出てすぐに68040を積んだセントリスと云うモデルが出てきました。高い金を出してVi、Vxを買った人は、まるで詐欺に遭ったようなものでしたからね。私は難を逃れましたが。それとMacOSを一般に公開してサードパーティ社から続々とマック互換機が出てきたとき、これはこれで良かったと思うのですが、スティーブ・ジョブスが再びCEOに返り咲いて帰ってきたとき。そしてiMacを出してそれこそ飛ぶ鳥を落とす勢いでMacが伸びたときがありました。この時は私も嬉しかったのですが、何故彼はその時に今までMacOSに貢献してくれたサードパーティ社を切り捨ててしまったのでしょうか? もともとMacOSを公開してサードパーティ社の参入を認めたのは当時のCEOジョン・スカリーの苦渋の選択ではあったのですが、それをバネに伸びる芽を摘み取ってしまったような気がしてなりません。iMAcによほど自信があったのか、それとも市場をアップル社で独占したかったのか。飽きっぽいユーザーを相手にするのであれば、ラインセンス公開は残したまま、iMacに追随するような他の会社のアイデアを利用しない手はなかったのにと思います。現にiMacを模倣したパソコンが出たじゃないですか。いっぱい出てくれば市場もユーザーも拡がるし、お金が欲しけりゃライセンス料を値上げすれば良かったんですよ。サードパーティ社にあんな不義理をすればみんな離れていってしまいますよねえ。特に台湾の創造エネルギーと云うものはすごいと思うんですけれどね。大地震でダメージを受けましたが、阪神大震災復興以上のエネルギーで彼等は復活しているはずです。ものすごく大事な宝物を捨ててしまったような気がしてなりません。
昨日本屋でふと見かけた”次の10年に何が起こるか(What's Next)”と云う本を買ってきました。これからじっくり読もうと思っています。面白そう.....。こんな本を読みながら、Windowsに切り替えるべきか否かをゆっくり考えようと思っています。再び! MacOSよ、永遠なれ!