海と音楽が好き、車とバイクが好き、夜景と絵が好き、そして何よりも遊ぶことが大好き。でも家族(愛犬を含む)と部下を大切にし、仕事もしっかりやる、そんな男のホームページです。ご覧あれ!

HOME > Column > 034_Interested politic

ちょっと政治が面白い?


 平成12年11月20日はちょっと興奮できた1日でしたね。そう、内閣不信任決議案の行方について。朝の診療の時間から、何となく今日は何かが起こると云う期待でウキウキしていました。結末は? 皆さんご周知のように非難囂々の嵐、でも私はまた例によってちょっと違った見方をしているんですよ。私の本音は「加藤さん、ご苦労様。」と云ったところでしょうか? まあ聞いてください。

 まあ結論としては正直なところ私もこうなるとは思いませんでした。ちょっと残念.........。でもしょうがないよね。自分の思い通りにならないのがこの世の中だものね。行方の大体の態勢が分かったのが午後の診療が終わって間もなく。「あれ~、そうなっちゃったの?」と云う気分ですが、傷口は小さく済んだのかも知れませんね。野党のある人は加藤さんの政治生命は終わりだとか云っていましたけれど、これでこの人の政治生命が絶たれるのであれば、日本の政治も終わりではないでしょうか? しこりは残るが時間が解決してくれると云う小泉さんの言葉を信じたいですね。

 恐らく加藤派議員の切り崩しに、主流派はありとあらゆる手を尽くしたんだと思います。脅しあり、お誘いありでね。小選挙区では「お前のところに対立候補を立てるぞ!」なんてね。政治って本当に恐ろしいし汚いところらしいですよ。ちょっと正義感を振りかざした若手議員が自殺にまで追い込まれたことがあるでしょう? 皆さん覚えていますか?品川駅前のホテルで首を吊った人のことですよ。あの時も私は本当に政界は恐ろしいなあと思いましたものね。多分今回もやくざも真っ青なやりとりがたくさんあったのではないでしょうか? 一方で加藤派の若い議員さん達は大変でしたね。さぞかしお悩みになったことでしょう。正に引くも地獄、進むも地獄の胸中だったのではないでしょうか? 今回加藤さんの失敗の原因を突き詰めるのであれば、自分の派閥内で、どれだけの人が付いてきてくれるか? 或いは離れていってしまうか? の計算違いではないでしょうか? 結局足並みが揃わなかった訳ですよね。付いていくか離れていくかを決めるのは、正に命を預ける預けないの究極の選択であったに違いありません。もっと綿密な腹の探り合いをするべきだったのではないでしょうか? 頭数が多ければ勝てる世界なんですからね。クーデターの失敗、私もちょっと残念に思いますよ。

 それから本会議でコップの水をかけた議員がいて騒ぎが起きました。良いじゃあないですか? もっと殴り合いでもやれば良かったのに。議員の品位を落としたかどでペナルティが課されるようですが、この国の政治屋達に品位なんてあるんですか? コップの水を引っかけるより、議会で飛び交うヤジの方がよっぽど品位がないように思えて仕方ないのですが、皆さんどう思われますか? 台湾の議会みたいに椅子をぶん投げてとことんやっちまえば面白のにね。それくらい政治を本気でやってくれなくちゃ! それくらいの熱血漢がいないと、現在の教育現場と同じになってしまいますよ。皆さんは英語のStatesmanとPolitisianの違いを知っていますか。私は中学の英語の授業でこの違いを習いました。日本はPolitisianばっかりじゃないですか?

 ニュース番組への視聴者からのFaxやMailが加藤さんをボロクソに叩いていましたよね。「負け戦と分かっていても飛び込んでいかんかい!」なんてね。国民は、大衆はそう思っているなんてキャスターも云っていましたけれど、私に云わせれば冗談じゃないよってなところ。例え今までの積み重ねでそこまでなった人でも、まかり間違えば政治生命を失います。それを国民が、大衆が補償してくれますか? 国民、大衆と云う言葉は、あくまでも一政治家から見れば、責任を持たない第三者に過ぎないんですよ。負け戦と分かった時点で引き返すべきだと私は思います。喧嘩に絶対負けない方法を知っていますか? 自分より強い奴と喧嘩をしないことです。もちろん、引き返しても加藤さんは大怪我をしたに違いありませんが、そのまま賛成票を投じて命(政治生命)を落とすくらいなら、マスコミや大衆にこき下ろされながらも重傷で引き上げてきて良かったと思います。以前に他のコラムでも書きましたが、若い人が国のためと戦争へ行って命を落とした時代とは違うんですから。加藤さんにとっても命を懸けてまで尽くすような国の状態ではありませんよ。国民と云う言葉を借りてもね。そもそも政治が腐っているからと云っても、腐った政治をやる人間を政治家として選んだのは我々国民、大衆なのですから。政治が腐っているのはそんな人間を選挙で選んだ国民、大衆の責任ですよね。だけど国民、大衆はその責任を取ろうとはしないじゃないですか? だから不況のあおりで苦しい生活を強いられている、自業自得なんですよね。私は加藤さんに傷を負いながらでも生きながらえて、また彼が云うように力を温存して、たとえゲリラになってでも良いからまた政治改革にTryしてもらいたいと思っています。ただその条件として、今回の騒動を起こした理由がマスコミや政治評論家が云うように自分が総理大臣になりたいと思ったからではなく、心の底から日本の政治を良くしたいと考えて起こしたクーデターであったことが前提ですけれどね。共産圏ではクーデター未遂の首謀者はだいたい死刑、そう云う意味ではやはり日本は良いのかもしれませんがね。21世紀ももうまじか、迷走日本、どうなることやら。でもこの日だけは政治のことでちょっと興奮を覚えた1日でした。