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カーナビゲーションへの想い

 10月の日記にも書きましたが、私の好きなテレビ番組”プロジェクトχ”でカーナビゲーション・システムの開発についての苦労話しが紹介されました。そしてそのちょっと前にある車雑誌の取材で、カーナビゲーションについていろいろインタビューを受け、今年の12月にその雑誌が発売されることになっています。医療関係でも、パソコン関係でも、はたまた車関係でもインタビューを受ける雑誌の取材に際しては、私は必ず原稿を書いて記者に渡すことにしています。今回の取材にしても例外ではなく、私は文章を書いて渡しました。これがそのまま雑誌に掲載される訳ではありませんが、私の今や手放すことの出来なくなったパソコン、携帯電話と並ぶ平成の三種の神器、カーナビについての想いを紹介したく考えました。以下そのレポートです。

 今から6年前に当時乗っていた私の車(Ferrari 512TR)にオーディオとナビゲーションシステムを△△さんでインストールしてもらい、それ以来のつき合いで、女房の車と今の私の車、結局3台が△△さんにお世話になっています。現在のディアブロと女房のダッジ・デュランゴは共に同じシリーズのナビを搭載しており、共通の操作性になっています。パソコン同様、分厚いマニュアルを時間をかけて読むのは苦痛以外の何ものでもありませんから。以前の私の車にはパイオニア・カロッツェリアのCDタイプのナビを積んでいましたが、これはこれで独自のソフトを使い、その時点では満足できるものでした。パイオニアはソフトでバージョンアップし、ハードを変更しないと云うことで非常にユーザーサイドに立ったメーカーと考えていましたが、私がCDナビを使い始めた半年後にDVDのナビが出てしまい、さすがにこれではCDのユーザーは切り捨てざるを得なかったでしょう。私自身も悔しい思いをしました。そして今回のナビはパナソニック製、ちょうど取り付ける時期はHDDのナビが出始めた頃でずいぶんと悩んだのですが、未だ出始めで初期不良の可能性も否定できず、いろいろな人のアドバイスからDVDに落ちつきました。未だHDDのナビを経験していませんが、取りあえず私の行動範囲、ナビへの要求の度合いを考慮すれば今のポテンシャルで充分だと思っています。
 もともと(現在もそうですが)マニュアルシフトの車に乗っていたので、ナビの機種を選択する上で音声入力が出来ることが第一条件でした。よく飲みに行った帰りに乗る個人タクシーの中にナビを搭載している車両があり、運転手さんに操作性や機能などの説明をよく求めました。そんな客の質問に快く答えてくれる運転手さんが殆どでしたが、いろいろな資料や雑誌を読むよりも、実際に使っている人から得られる情報はものすごく貴重なものでした(雑誌の取材なのに申し訳ありません)。そんな中で徐々に選択するメーカー、機種を絞り込んでいったのですが、Ferrari を購入した当時には音声入力が出来るナビはパイオニアとSONYしかなく、検討した結果パイオニアに決定しました。ディスカウントショップでもナビを売っていましたが、Ferrariにインストールをしてくれる店は皆無でした。もともと△△さんは私の家の近くにありましたが、当時から何となくその名声を噂に聞き、未だ車が来る前に相談を持ちかけに出向いたのですが、”難しい仕事ほどファイトを燃やす”彼等の職業意識を頼もしく思ったものです。そして店が移転した今現在でもお付き合いが続いている次第です。今でこそベンツやポルシェですら標準装備のナビを搭載するまでに至りましたが、やはり自分の好みの通りワンオフで彼等にオーダーする時は、新車を購入した喜びに更に上乗せをしてくれるものです。友人達からはこんな車にオーディオを含むそのような重装備を積むことに否定的な意見が大勢ですが、その一方で「ちょっと見せてよ。」と云われることも往々にしてあり、また△△さんのきれいな仕上がりの仕事には友人達から絶賛を浴びることもしばしばあります。もともとそれほど大きくはないフロントのラゲッジ・スペースは、追加したメカでだいぶ狭く(底が浅く)なりましたが、”一泊の荷物が二人分積めればそれで良い”と云うオーダーを彼等に出しました。昔のイタリアン・エキゾティックカーと異なり、ある程度の実用性をも求められるようになった現在の車は日頃の使用に充分耐えうるものです。もっぱらツーリングクラブのスーパーカー達もナビを搭載している車が増えてきました。
 今回のディアブロは購入後間もなく幕張メッセで開催されるMES(モービル・エレクトロニクス・ショー)へ出展するお誘いを△△さんよりいただき(もっとも彼等は私が今の車を購入する前からその計画を目論んでいた?)、予算的にはちょっと厳しかったところ、△△さんよりいろいろな提案をいただいて実現しました。”目的地まで誘導してくれる楽しい遊び道具”と云うのが出展の際のコンセプトですが、正にそれを地で行くような使い方をしています。もうツーリングクラブの仲間からは驚かれるくらいの距離を走ってしまいましたが。もともと車を移動の手段として考えるよりは、ドライビングそのものにfanを感じていますので、結構遠出をします。知らない地へ入ったときにはナビが大いに威力を発揮します。特に電話番号から目的地設定をする機能は便利で頻用しています。また私は複数のツーリングクラブに所属しており、もともと私は他のサーキットで腕を鍛えているようなメンバーとは格段のドライビング・テクニックの差がありますので、この車をしても隊列から置き去りにされることがしばしば。また一般道を並んで走っていても、赤信号で隊列が寸断されてしまい、切れ目の先頭車が道順を把握していないと迷子の列が右往左往することになります。そのような時に次の経由地、或いは集合場所まで道のり、距離、予測される到達時刻等のデータが手に入ることは大きなアドバンテージになります。
 ただナビの是非改善をして欲しいところはガソリンスタンドのインフォメーション、私はスタンドのクレジットカードを使い、そして車のためにもなるべく同じメーカーの燃料を入れたいと普段から考えていますが、遠出の出先でナビの情報をもとに自分の決めたメーカーのスタンドへ残り少ないガソリンでハラハラしながら走ったとき、挙げ句の果てその表示されているスタンドが休日で閉店していたり、なくなっていたり、コンビニに変わっていたなんてことがざらにあります。インターネットでも利用して、是非ともリアルタイムな情報が得られればと思います。それと地方に行ったときの変則的な交差点や立体交差では少し表示が分かりにくく、設定したルートを外れてしまうことがたまにあります。時には道路の変更などもあり、リアルタイムな情報が是非欲しいところですけれど、特に通信を通じてデータを確保する以外は細目なバージョンアップしか方法がないのでしょう。
 ナビを一度手にしてしまうと手放せなくなります。今のディアブロを購入直後、約3ヶ月ナビなしのブランクがありましたが、まるで目を閉じて走っているような不安感がありました。一度ツーリングでは大きく遅れ、どうしようもなくなってしまった経験もありますし、また都心部の細かい裏道に疎い私としてはナビが大きな手助けをしてくれます。まだまだこれから進歩するはずのシステム、好みのレストランの候補を複数探してくれるようにまでなってきましたが、今後どんな方向へ進んでいくのか? 期待と(自分のナビが時代遅れになる)不安が入り交じり、複雑な心境で見守っています。出来ればディスクの交換のみで最先端のシステムに追随していければ良いのですが、時にメジャー・バージョンアップがあり、そんな時には配線やモニター、アンテナ等を残したまま、本体だけを交換すれば良いようなバージョンアップをしてくれると助かりますけれど、パソコンの進歩と同様、古いユーザーが切り捨てられていくようにならないことを切に望みます。

 文中に何回も出てくる”△△さん”とは私の信頼しているカーオーディオショップで、いつもオーディオ、カーナビのインストールをお願いしている処です。今年の12月、またこの雑誌が出版されたらホームページでご紹介しますね。